2020.05.22 UPDATE

Category:吉村太一の視点

【吉村 太一の視点 Vol.1】新型コロナ経済対策追加!だそうだが・・・

首都圏以外は順に非常事態宣言解除の方向となっている今日この頃ですが、希望と不安が交錯している方々も多いのではないでしょうか??

 

さて、政府は非常事態宣言の順次解除に向け、新型コロナウィルスの感染拡大を受けた追加の経済対策として、2020.05.15、事業の再開に向け感染防止対策を行う小規模事業者などに、最大150万円の補助方針を決めたことが明らかになりました。

 

簡単に言いますと、小規模事業者やフリーランス、個人事業主を対象に、感染防止対策を嵩じながら事業を再開する方々の後押し策!ということです。

 

もうすでに持続化給付金が口座へ着金された方もいらっしゃると思いますが、この拡充策として

 

①事務所や店舗にアクリル板で仕切りを設けたり座席の配置を変えたりする費用

②期的に消毒を行う費用

 

などを、150万円を上限に補助される…というものです。

 

また、

 

③賃料の支払いが困難な事業者への新たな給付金

④雇用調整助成金の上限額の引き上げ

⑤政府系金融機関などによる「劣後ローン」と呼ばれる返済の優先順位が低い融資や株式の買い入れ

 

など、企業の財務基盤を強化する対策なども盛り込むことになるということですが、

正直なところ、

・「動きがあまりに遅い」

・「手続や申請が煩雑」

・「支給タイミングが遅い、又は地域差がある」

・「申請要領がコロコロ変わる」

等々、中小零細経営者の状況を本当に解っている、または、その立場に立って支援策を嵩じる政治家や役人はゼロに等しいと私は思っています。

 

つい先日も、私が直接支援をしているとある企業の社長様に、持続化給付金の申請方法を全て一から教示させていただいたのですが、然程難しくないと思っていた申請方法及び内容について、半分以上ご理解いただけなかった事例をこれからお話させていただきます。

「そもそもPC上(WEB上)での処理が苦手…」

どんなに「普通この程度ならわかるでしょ?」といった簡便な処理申請内容であっても、苦手な人にはわからないものです。

なので今回の場合は、まず、

 

①持続化給付金電子申請のURLをお知らせ

②申請の順序を簡単に説明しつつ、国税庁での法人番号と必要資料の内容をご教示

(必要資料内容は以下のとおり)

A:直近決算の確定申告書 別表(一)

B:同、法人事業概況説明書の1ページ目

C:同、法人事業概況説明書の2ページ目

D:決算報告が電子申請の場合は国税分の受信通知内容

E:給付金入金用の口座通帳表紙

F:同、口座通帳見開き

 

と、これらに加え最も重要なのが、

 

G:前年(2019年)の月次売上台帳(この会社様の場合は4月期)*税抜

H:本年(2020年)同上

 

③これら8種類全てをPDF化したデータのご準備をお願いしました。

 

ちなみに、この会社様では単月税別合計の売上抽出が、使用されている会計ソフトの特質上難しかった為、私の方で別途データ抽出と各種算定をし直し、専用の売上台帳を作成してお渡ししました👍。

 

これらをもって、仮登録まで無事に終えていただいたのですが、ここで予想もしない問題が起こったのです!

それは・・・

電子申請内部の様式が一部変更されていた!?

1週間前と口座登録の方法が、直接入力からプルダウン選択に変更されていたのです。

これだけなら、逆に申請者には親切な筈だったのですが・・・

 

なんと!?

 

プルダウンから銀行名を選択できる筈が・・・

 

プルダウンの中身が何もない!?Σ(・□・;)

 

この会社様の社長は大慌てで再度私に電話をされてきました。

「口座登録が出来ないんです!!」

急遽オンラインで一緒に画面を共有しながら、1つ1つ私の方で最初から順を追って説明をし、その通りに進めていただきました。

しかし!やはり、プルダウンの中身がない!?んです。

 

さぁ、どうしましょ?

 

私が1週間前に2社の申請実務及びご指導をした際、この部分は直接入力だったんです。

説明動画もそうなっていました。

手探りで各項目を探っていくと・・・見つけました!

まぁそれはそれは、わかりにくい場所に遠慮がちに??

 

「一部構成が異なりますこと、ご了承ください。」

 

だとのこと。

正確には・・・、

主な変更箇所として「口座の登録は【金融機関を検索】からスタート・・・」と、間違いなく記載されています。

なのに!!!

 

肝心の検索プルダウン内容が「空白」とはどういうことだ!?(# ゚Д゚)

 

とにかく、今回の場合は此方ではどうしようもありませんでしたので、直接事務局へ電話で問い合わせするようにお伝えし、またフリーダイヤルでは繋がらない可能性も高いので、東京03のダイヤルをお伝えしてその場のご指導は終了しました。

その後結局、電話が繋がらなかったのでこの社長は管轄地での申請説明会に申込をされたのですが、翌日になって突然、

 

プルダウン検索の内容が出現!!

 

ということでその後は無事に申請を終えることができたのですが、なんとお粗末なこと。。。

要領の変更やチェックは稼働前の夜中に完了させとけよ!と言いたくなりますよね。

同じ様なご経験をされた方、いらっしゃると思います。

 

政府は「電子申請が便利」と表面上豪語していますが、ちまたでは都内市区町村の現場担当者が処理に四苦八苦していて、特別定額給付金についても事実上、電子申請よりも書類申請の方が3~4倍以上処理スピードが速いとのこと。申請する側や現場で処理する側のことを全く考慮せず、その対応は後手後手状態。

私のところにはあれだけ話題となった「アベノマスク」すら届いていません💦。(中国製で相当な不良がでたそうですね)

 

アベノマスクが話題となった頃、「税金の無駄遣い!」などとの批判も相次ぎましたが、私自身は当時、「やるべきことは他にも多い」とは考えていたものの、そこまで反対論があった訳でもありませんでしたが、現在の各種実情を目の当たりにすると、やはりどこか「ズレ」ていると言わざるを得ません。

 

持続化給付金については、5/8に申請完了までご支援した企業様においては、5/19時点で無事入金がされていたとの報をいただきました。

「大凡2週間」ということでしたので、少し早めに入金されましたね。

 

でも一方、東京都の給付金や各種助成金補助金関係は、現時点においても殆ど動きが見えてきません。

 

レナウンのような大企業でも負債総額約138億円で破綻しました。

新型コロナウィルスの影響だけではないとのことですが、追い打ちとなったことだけは確かでしょう。

中小企業や小規模事業者(フリーター、個人事業主等)はもっと大変です。

 

私は民主党政権時に、当時の職務柄、現職大臣や与党議員等との関りの中にありましたが、正直、現場レベルのことを真から考えて政治を司る本当の「政治家」は居なかったように思います。今も本質は然程変わらないのかもしれませんね。

 

・・・で、我々は話を終わらせる訳にはいきません!

制度や政治をしっかり利用(活用)し、自分自身で生き残る術を、次の時代のビジネスを創造する力を、こんな時勢だからこそ身に付けませんか??

 

 

 

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